「ブンナ」活動レポート:手話と声と字幕と音楽

新しい扉が開きました!!

最近、と〜っても貴重な体験をさせていただきました。

こんにちわ!GEKIDAN AFRICAです♪

今年も残すところあとわずかとなりました。

年内最後の活動レポートは、福岡ろう劇団博多の公演「ブンナよ、木からおりてこい」をお届けしたいと思います。
久しぶりの長文です。熱い思いを語らせていただきましたスペシャル!(笑)以下、時間がある時に読んでね

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【手話と声と字幕と音楽 】「聞こえない」人たちとつくる舞台

今回の舞台は、私たちにとって全く初めての経験でした。物語を紡ぎ出すのは、6人の声なき役者たち。物語は役者たちの表情と身振り手振り、手話によって展開していきます。舞台の隅では4人の声役が役者の動きに目を凝らし、絶妙なタイミングでセリフを乗せ、劇中のセリフは 「見える化」され場内に字幕で映し出されるというスタイル。

「聞こえない」「聞こえにくい」「聞こえる」それぞれの世界にいる人たちに物語を伝える工夫がされていました。すべての人が同じ時間を一緒に楽しめる工夫。なんて親切な!なんて素敵なつくりなんだろうと心打たれました。

私たちは終始、舞台の袖で役者に合わせ音を鳴らしたり、演奏したりしていたのですが、間近で見ていて気づいたことがあります。disability は ability だということです。目は口ほどにものいうとよく言いますが、彼女たちの場合は手も然りでした。実際、彼女らの手の動きには目を見張るものがありました。感情が指先に溢れていて、手の動きでわかるんです。リアルなまでに…。手でここまで伝えられるなんて!!繊細なその動きに感動すら覚えました。

声なき役者の全身全霊の演技。そこにセリフが吹き込まれると、役者の身体には声霊のようなものが宿っているかのように見えました。舞台は不思議な緊張感に満ちていました。

声役は今回初めて外部に依頼、手話がわからない専門学校生を起用したそうです。「聞こえない」ことがどういうことかを発信するきっかけに…という思いからだそう。私たちに声を掛けてくださったのもそんなところ。さらに、音楽を取り入れることで「聞こえる」側にもアプローチしたい、誰でも楽しめる空間にしたいという思いからでした。私たちはその思いに心を動かされました。

「聞こえない」「聞こえにくい」「聞こえる」3つの世界にはそれぞれの文化があり、使われる「ことば」が違うのでお互いを理解することは容易ではありません。でも、この三者は本質的には同じです。みんな同じ人間です。この世に生まれ、やがて死んでいく。その間、誰もが幸せになる権利があります。

様々な立場の人間が何か一つの目標に向かう時、それぞれがストイックになりすぎるとうまくいきません。みんなが笑顔でハッピーになれるのが一番ですから、そこはバランスよく。主義主張を通すのではなく、歩み寄って折り合いつけることが大事です。

このことは、国や民族、文化や宗教の問題とどこか似ています。異なる者同士が争い合う世の中。いろんな違いで区別され差別される社会構造。私たちの生きる世界には多くの課題が山積みされ、それらを解決することは容易なことではありません。でも、もっとお互いを理解し融和の道を探るのなら、世界はより良い方向に向かうのではないでしょうか?

私たちは、この舞台を通して、個性的で魅力的な人たちと出会い、その世界の美しさを発見しました。いろんな人がもっと「異なる人」 とつながりを持ち、共感することができたら、世の中はもっともっと素敵なものになるのではないでしょうか?

私たちは信じています。個々の付き合いから、その壁を乗り越える第一歩が生まれると。一人一人のつながりから、素敵な連鎖反応が起きていくと。

私たちは今後も、アフリカの音楽とダンスを通じて、心と心を結び、人と人をつなげる感動体験をたくさんの人に届けていきたいと思います。今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します!

最後までお付き合いいただきありがとうございました〜♪^^

Merry Christmas & Happy new year ☆

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